シリ丹バレー構想とは

丹波地域ってこんなところ

丹波地域(丹波篠山市、丹波市)は、兵庫県の中東部に位置し、田園地帯と豊かな自然に恵まれています。ここでは、丹波黒大豆や丹波栗などの特産品が有名であり、地域の豊かな農業文化を象徴しています。さらに、伝統的な町並みが残る風景も見どころの一つです。そして神戸や大阪、京都から電車で1時間程度でアクセスすることができ、利便性の高さも魅力です。

シリ丹バレー構想とは

誰もが参加できる開かれたシリ丹バレー構想の取組みにより、丹波地域が次世代へと続く新たなチャレンジが盛んに行われる地域となることで、活力ある持続可能な地域社会の形成をめざしています。

丹波地域の課題と未来への展望

丹波地域でも直面している少子高齢化や人口減少などの課題を乗り越え、地域の暮らしを維持・向上させるためには、新たな付加価値の創出や雇用の創出が不可欠です。
一方で、コロナ禍により地方回帰の流れが見られ、丹波地域新たなライフスタイルが創造できる‘希望の地’として、新たな人材の流入も見られます。

地域創生の取組みと展望

地域内外の産・学・官・民が連携できる仕組み(エコシステム)を構築し、多くのネットワーク形成に取組みます。このつながりが、誰もが起業・創業しやすい環境や新たなビジネス空間・場を創出し、新しい交流や情報交換、知識共有が丹波地域のあらゆるところで行われることを願っています。

地域創生の取組が進められ早7年。この間、丹波地域でも地域活性化や産業振興に取り組んできたものの、人口減少率は県下平均を上回り、GDPの伸びは県下平均を下回っています。 将来にわたって活力ある持続的な地域社会を築いていくには、新たな付加価値を生み出し、富の蓄積・循環と雇用の創出を図っていかねばなりません。それにより、人材の定着・環流を促し、人口減少に歯止めをかけることが重要な課題となっています。

一方、コロナ禍のもと、社会は大きく変容し、人々の価値観も変わろうとしています。テレワークの普及など時間や場所にとらわれない働き方、暮し方が浸透し、地方回帰の流れが沸き起こりつつあります。 それに伴い、大都市に近接するも、自然豊かな丹波は、新たなライフスタイルが創造可能な‘希望の地’として注目を浴びようとしています。新たな人材の流入や投資の拡大を促す取組を興すには、時宜を得ています。

そこで、丹波地域では、産学官民が一体となって内外の人の力を結集し地域発イノベーションを推進するイニシアティブをスタートします。それは、「シリ丹バレー」と呼ばれる未来志向の構想であり、プロジェクトであります。

「シリ丹バレー」は丹波で生まれたアイデアを育て、磨き上げ、付加価値の高い製品・サービスや革新的なビジネスモデルを世に送り出していく取組です。それは次世代社会を暮らしやく、持続可能なものにしていくうえで有益なものを生み出す試みでもあります。

「シリ丹バレー」は、地域資源に着目します。地域に存在する有形無形の資産に光を当て、それが本来持つ固有の価値を引き出し、活用することで、新たな事業、製品・サービスの創造を図ります。

「シリ丹バレー」は、新しいつながりを創造します。これまで出会ったことのなかった人たちが一緒に考え、行動するプラットフォームとなります。我々は、異質な人同士の出会い・交流が新しい知恵や工夫を生み出し、イノベーションを促進、創発することになると信じています。

「シリ丹バレー」は、開かれたビジネス環境、オープン・イノベーションの場の創出をめざします。

このような「シリ丹バレー」構想の趣旨をご理解いただいた個人・団体の参画を得て、このたび同構想・プロジェクトの推進機関として「シリ丹バレー推進協議会(通称:SILI-TAN 2030)」を設立することとなりました。皆様方におかれましても、構想の趣旨をご理解いただき、本協議会の設立に積極的なご賛同をお願い申し上げます。

令和4年2月17日

事業目標

シリ丹バレー構想の目標は、「活力ある持続可能な地域社会の形成」にあり、2030年初頭における目標の実現に向け次の取組を推進します。

Ⅰ.

地域発イノベーションの創出・創発をめざし、産業界、大学・教育機関、行政機関、市民セクターからなる産学官民のネットワーク形成を進め、地域イノベーション・エコシステムの構築を図ります

Ⅱ.

だれもが起業・創業しやすい環境の創出をめざすとともに、ICTを活用した地域産業の生産性向上に挑みます

Ⅲ.

優れた人材・技術の域内への流入や外部からの投資促進を図り、地域課題の解決に資するビジネスや地域資源を活かしたビジネスの立ち上げを促進します

Ⅳ.

地域発のイノベーションの創出に向け、価値創発・事業創造に向けた新しい交流、情報交換、知識共有の場と機会を創り出していきます

Ⅴ.

空き家・廃校等の遊休施設や宿泊施設をコワーキングスペースやシェアオフィス、ワーケーション拠点等として活用し、新たなビジネス空間・場の創出を図ります

シリ丹バレー構想の描くエコシステム

内外の境界を越えた連携(place-transcending)

  • 想い、志を共有する内外のアクターによる地域発イノベーション=オープン・イノベーションの環境創出
  • 様々な知識・経験を持ち、チャレンジ精神に富んだ外部プレーヤーの参画を促進

コミュニティ駆動型(community-driven)

  • 地域コミュニティを発想の起点に:地域課題の解決、地域資源の活用
  • →まちづくり協議会、自治振興協議会の参画

新しいつながりの創造

  • 異質な人同士の出会い・交流を促進
  • これまで出会ったことがない人たちが一緒に考え、行動することで新しい知恵や工夫を生み出す仕組み構築
  • →プラットフォームとしての推進協議会結成

シリ丹バレー構想の4つの柱

ネットワーキング、交流・協業の促進

  • シリ丹バレー推進協議会の運営
  • 他地域イノベーション・エコシステムとの連携
  • 参画企業等の拡大、分科会の設置
  • 広報活動の強化
分科会Ⅰ
女性起業家ネットワーク
分科会Ⅱ
スマートコミュニティプロジェクト
分科会Ⅲ
コワーキングスペース・ネットワーク
分科会Ⅳ
丹波ウッドバレー・プロジェクト

地域産業のDX化促進

  • DXをテーマとしたセミナーの開催(地元金融機関等と連携)
  • IT人材を紹介するマッチングイベントの開催

起業・創業・継業の支援

  • 起業・創業等をテーマとしたセミナーの開催
  • 民間副業人材の活用、マッチング(地元企業の副業情報発信)
  • 起業支援イベント等の開催

地新たなビジネスの場・拠点創出

  • コワーキング・スペース(丹波の森公苑里山スクエア等)の活用
  • ワーケーションの推進(コワーキングスペースになりうる農家民宿等のネットワーク化)
  • 京阪神間等の都市部拠点施設との連携