レポート
齋藤元彦兵庫県知事が、県内各地に滞在し、地域と交流しながら働く「ワーケーション知事室」を、丹波地域で実施(9月5日、6日)しました。
【9月5日(月)】
丹波篠山市福住地区を訪れ、廃校を活用した施設(SHUKUBA)にて、「コワーキングスペース・ネットワークの取組」や「ワーケーションの場としての農家民宿の可能性」、「老舗企業の挑戦とアントレプレナーシップ・地域創生」をテーマに、シリ丹バレー推進協議会関係者と意見交換。
『丹波地域のコワーキングスペースは、移動が伴うため、余暇も含めて楽しめるレジャーの役割を果たせるような場所である。』『事業を行う中では、人と人の繋がりが重要。事業構想の相談をしていた人が、他の人を呼んできて、新しい繋がりができている。』『農家民宿は地元の方の需要もある。様々なコミュニティにアクセスすることで、より多くのお客様に利用してもらえている。』『核となる古き良きものはしっかりと残して、細部を上手く活用できるようになればいい。何でも変わることが良いのでは無く、古くて新しいが大切。』など多くの意見が述べられました。
その後は、福住の街並みを視察し、カフェや販売所に立ち寄り、地元産の食材を使用したランチを食し、お試し滞在施設である『福住わだ家』にてオンライン業務を行うなど、ワーケーションを体験。
【9月6日(火)】
丹波市青垣町を訪れ、同じく廃校を活用した施設(FOREST DOOR -旧神楽小学校-:10/16リニューアルオープン)にて、「女性起業家ネットワーク」や「丹波産木材利活用の可能性」、「移住・起業」をテーマに前日同様、シリ丹バレー推進協議会関係者と意見交換。
『女性に対して、1年間を通して起業についてセミナーを実施している。はじめの第一歩を後押しし、めでたく起業できたら商工会へ繋いでいる。無料の託児所を設けるなど、受講環境を整えて、参加しやすいようにしている。』『丹波地域は、製材業者がまだ残っている方だが、半分くらいに減ってきている。木材にブランディングで価値を付け、新たな商品を作り、新しい需要を開拓したい。また、製品として出したものを、最後に丹波で引き受けて、バイオマス発電の燃料として完結できたらと思う。』『移住相談窓口の運営および移住実践者として、住まいの情報、仕事の情報、地域の情報を発信して、移住に興味を持ってもらい、丹波に来るときの手伝いをしている。現状、移住者もどんどん増えている。』などが述べられました。その後は、木材を活用した取組を行っている館内を視察。
丹波地域には、その他にもコワーキンクスペースが広がってきており、ワーケーションしやすい環境になっています。
現在、シリ丹バレー推進協議会として、これらコワーキングスペースの連携を推進(「丹波コワーキングネットワーク」の形成)しており、その他にも都市部(神戸・大阪)コワーキングスペース間との相互往来イベントの開催。兵庫県立大学と連携し、コワーキングスペース間での災害時連携協定の締結を促進しています。